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無双短文。

同人。 呂遼。

自重なされよ。



...甘いのを書けるようになりたい。(何
















白紙の恋文に何度も何度も目を通してみて気付いた



彼方の言いたい事も



彼方の言いたくない事も、全部。











この激流が収まる事など、在り得るのだろうか。

自嘲気味に微笑した張遼は果てしなく高い空を見上げて見たのは良いものの、

颯爽とした青い空は、期待も虚しく雲一つも無い蒼天だった。











―いっその事、豪雨にでもなって欲しい―











誰も居ない訓練場の冷たい石版に座って、張遼は少し思いに浸ってみた。

髪を掻き分ける春風は暖かいのだけど、

何時もは得物を握るのに慣れてる其の手は異様に冷たい。



先刻呂布の大きい胸板を突き放した所為か、

扱い慣れてる筈の手が痺れて、震えて、止まらない。







突き放したのは自分なのに、何故こんなに後悔してるのだろうか

あの御方は自分の事等眼中に在る訳が無いのに







自分勝手なのだろうか、自分は。

苦笑しながら張遼は風の所為で乱れた髪を掻き揚げた。





心でも何でも良いから呂布を繋ぎ止めて置きたい。

どんな形でも良いから、傍に居たい。

でも、呂布はきっとそれを望まないだろう。







何故、思い人に嘘を付いてまで離れる必要が在ったのか、

何故、思い人を突き放してまで幸せになって欲しいのか、

我侭を言えない性格だからこそ、張遼は自分が情けなくなった。





―掻き消された嗚咽も、私以外に聞く事は無いのだから―





押し殺した涙が一つ、 二つ、

ぽろ

ぽろ







慕っているのに、伝えられないほどの虚しさはあるだろうか。

答え等見つかる訳も無いのに、

繰り返し自分を責め続ける事しか出来ない自分がどうしようもなく弱い。







昨日まで確実に心の奥底に宿していた感情が

栓を入れられる前に、全部全部流れ出て来た様で、

張遼は唯途方に暮れたまま、呂布の名前を何度も何度も呼んだ。













何処まで泣けば天も分かってくれるのか











何時まで泣けば 天も一緒に泣いてくれるのか。
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