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長ったらしい無双文。

いや、書いてみたら凄ぇ長かった

自分が書いた文章の中で一番長いかも



惇操惇。



なんか最近ネタばかりだったから一回ぐらい真面目に書こう!と思っても

やっぱり挫折して自己嫌悪。(笑

あー最悪

文才誰か頂戴





殿の雰囲気が出せない...!本当難儀なキャラだ。(何




特に酷い訳でも無い、のに。

しかめっ面をして此方を向く視線に棘を感じて、俺は溜息を零した。



「....何時まで其処に居る気だ、孟徳」

「御前が反省するまでだ、元譲」



真剣な目で即答されて、又俺は溜息を付く。

反省、と言われても理由が思い浮かばない。

賊の討伐に手間がかかったのは事実だが、

此れといった大惨事も無かったし、兵は殆ど皆生還したし、

自分は取り分け苦戦した訳でも無い。

唯流れ矢に運悪く当たっただけで、それも肩にしっかり包帯を巻いてる御陰で痛みも随分収まっている。



それなのに、この男は。

報告を聞いて駆けつけて来てから俺の寝台の隣で正座をして微動もしない。



「何を怒ってるんだ、孟徳」

「それは御主の胸の内に聞いてみろ」

「何度も尋ねたが、さっぱり分からん」



分からないものは分からないのだから仕様が無い。

其の言葉に呆れ切ったのか先程までの正座を解いて此方に顔を近付けて来た。

余程、本気なのだろう。



「御主は本気で其れを言ってるのか、元譲」



巻かれた包帯の方に孟徳が手を伸ばす。

負傷した事が癇に障ってるのか、いや、そんな事は無いだろう。

今まで戦で幾度も傷を負ってきたが、何時もは軽く嫌味を言われるだけで済んで来た。

『又鬼将軍盲夏侯が名誉の負傷を追ってきたぞ』、と。



じゃあ、何故今日はこんなに突っかかってくるのか。



「フン...御主も相当の鈍感だな」

包帯を解いて傷口の周りに触れる指が酷く冷たい。

鋭い痛みと優しく触れられる感触が入り混じり、甘い不快を感じた。

「大方討伐に手間がかかったから怒ってるとでも思ってるのだろう」

軽く、其の傷に唇が重ねられる。

「御主は、賊の頭領に何を言ったかは覚えて居ないのか?」



俺が何を言ったか?

戦いの最中の事情の事は明白には思い出せない、が、今回は妙に激してしまった事は覚えてる。

其れの所為で、少々手間取ってしまったのが事実だ。

だが、自分が発した言葉一つ一つなど一々覚えては居ない。



「....いや」

素直に覚えてないと答えてみれば、やはり孟徳が呆れた顔で軽く俺の頭を叩いた。

「馬鹿者、自分の口から出た言葉ぐらい冷静に覚えてみよ」

「覚えてないものは仕方が無い」

「そう言う不注意が負傷を招く」

「....で、俺は何を言ったんだ」



暫く沈黙が訪れる。

俺はそれ程に酷い事を言ったのか。それとも、何か重要な事でも漏らしてしまったのか。

どちらにしろ、孟徳にとっては相当深刻なものなのだろう。





「...御主は儂に対しての恨みは全部御前が貰い受けると言ったそうだな」



発された言葉は意外なものだった。

別に俺は国内の情報を漏らした訳でもなく、孟徳への不遜を語った訳でもなく、

唯激した余りに溜めてた本音を漏らしただけだ。

なら、何故こんなに孟徳は同様するのか。何故そんな顔で俺を睨み付けるのか。

俺には大抵理解出来ん言葉をこの男は普通に言う。



「...ああ、確かにそんな事を言ったな」

「何故だ」

「不都合か?俺は御前の為なら命を捨てても構わんと言っただろう」

「そんな問題ではない。目前の儂を無視するでないぞ、元譲」

「ならどんな問題なんだ」



俺を見る其の目に確かな怒りが走った。



「御主は」

押し殺されてた言葉が中に舞う。

「儂の分まで余計な心配をするでない」

気付けば寝台に押し倒される状態になっていて、孟徳が酷く苦しそうな目で俺を見下してた。

押さえ付けられてる肩が痛いが、それ以上にこの男の不器用な心遣いが痛い。



「孟徳」

「少し黙れ、元譲」

「俺はお前が好きだ」



俺を見詰める切れ目が忽ちのうちに大きくなる。



「御前が望まないのなら俺は何もせん。

だが、俺は御前が望むのなら何でもする。

夏侯元譲が唯一望むのは、御前の天下だ。それを手に出来るなら御前の盾にも足掛けにもなろう」



其れは一切も曇りの無い、俺の本音だった。

この男は他人に非情になる度に一人になる事を願い、

自分の罪は全部自分で背負い見詰める事を望み、

其の細い肩に圧し掛かった全てを自分で支えようとする。

それがたまに俺には堪らなくなる。

自分が此処に居るのに、この不甲斐無さは何だ。 そう感じる時が在る。



「だから、そう尖るな」



ゆっくりと肩に添えられた手が引かれ、孟徳が目を閉じた。

そして、又大きく一つ溜息を吐き、頭を抱える。



「...そんな事を言われたら反論も説教も出来ぬ」

「其れは良かった」

「からかってるのか、元譲」

「さぁな、俺は御前ほど言葉に長けて無い」

「怪我人の癖に、随分と口だけは働くな」

「対した怪我では無いからな」

「....馬鹿者」



不意に、頭を抱き締められた。

首に巻かれた手は冷たかったが、胸板に押し付けられた頬から確かな温もりを感じる。

ああ、この男も、俺も、生身の人間で。

唯必死に生きてる。 それがはっきりと自覚出来た。



「心配してくれたのか、孟徳」

「鬼将軍殿が賊程度に梃子摺るとはな」

「御前が危なっかしいから悪い」

「御主が自重しない方が悪い」

「...喧しいぞ、チビ」



幼少時代の嫌味を言ってみる。

孟徳が一瞬驚いた様に目を見開き、直ぐに其の目が細められる。



「助平に言われたくは無いわ」

強引に引寄せられ、肩の傷に口付けられた。



傷口が少し疼いたが、多分、明日になればもう傷みも収まってるだろう。


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(C)疾走、敗走、遁走 ブログ管理者 裂喜
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