但借歳月馳

短文再び。



微妙な関係の権泰。

権泰は甘ーいのが大好物ですが、

こういったのも大好きだったり。



孫権は周泰に全て許して、

それで在って何処か後悔してるんじゃないかと。

周泰は孫権様の為だけに生きてるけど（笑



それにしても無双人物の口調が大好きだ。

会話文を書くのが途轍もなく楽しい。

ダイアローグだけの文章とか書いてみたい。（何





但借歳月馳＝但だに離れ離れで居るのが寂しくて仕方が無い

幾多も多く　人の死に触れてきた。





最近、良く夢を見る。

自分が幾度も殺され、幾度も呉国が滅びる夢。

昨日は、寝首をかかれた。

今日は、後から一突きにされた。



暗闇の中で目を開ける時の恐怖。

悲鳴を上げようとして渇いた喉を確認する瞬間。

おぞましいほど鮮明で現実的な夢を現実だと違えてしまう、

その時に零れる笑み。



正常ではない。

正常である訳が無い。





「孫権様」





それでも何時も通り接してくるこの男は

幾多も多く、人の死と私の生に触れた男で、





「...顔色が、優れませぬ」



何時も私の身を案じる。







「周泰」





御前は私を救う度に　私に天と地獄を合い合わせる





「気遣い、何時も感謝してるぞ」





今宵はきっと、

私は御前の刃に突き殺される夢を見るのだろう











嗚呼　但借歳月馳